昭和の風景

私が子どもの頃、近所にはまだスーパーマーケットがなかった。

お買い物は近所の八百屋、魚屋、肉屋など、それぞれのお店へ行っていた。

お買い物には、買い物かごを持って行き、かごに入りきらない時、紙袋に入れてもらうのが妙に嬉しかった。

1970年代の私の地元には、そんな「昭和の風景」が残っていた。


地元でスーパーマーケットが一般的になりはじめたのは1970年代後半になってから。

家より少し遠くにあるスーパーマーケットに買い物に行くと言われると嬉しかった。

スーパーマーケットには野菜、魚、肉だけでなく、お菓子もあって、なんでも揃っているんだもの。


あの八百屋の隣は魚屋で、魚屋の隣は小さな駐車場、その隣が肉屋。

八百屋の斜め向かい側にクリーニング屋があって、その隣に本屋、手芸屋と続く。

八百屋のおじさんとおばさんは愛想がよくて子どもにも声をかけてくれていたっけ。

魚屋のおじさんとおばさんは、子どもの私にはちょっと怖く映っていた。

聞き分けの悪い子どもに厳しかったイメージがある。


魚屋の前は神社の参道になっていて、そこから真っすぐ本殿へ続く道になっていた。

神社では、四季折々にお祭りなどの行事があって

お正月には餅巻き、夏には茅の輪くぐり、秋祭りは神楽が来ていた。

神楽の演目はいつも決まって「ヤマタノオロチ」だった気がする。



脈絡のない、私の昭和思い出話は、昭和にすると40年後半から50年前半。

この頃は地域性も個性豊かだったような気がする。

都会の人たちは、きっと団地話とかで盛り上がるんじゃないだろうか。

私の田舎には、団地なんてほとんどなくて

せいぜい大きな建物はアパートがポツポツ程度…そんなような気がする。



先日、友人達と、子どもの頃の思い出話をしていたら、あの頃にタイムスリップしてしまった。


懐かしい町並や、季節の食べ物、一緒に遊んだ近所の幼馴染。

語りつくせない「昭和の風景」。

しばらく子どもの頃の風景にタイムスリップして楽しもうと決め込んでいる。





センチメンタルなシノワマニア

おいしいものの記憶はいつだってセンチメンタル。 シノワマニアな管理人の日常備忘録。

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